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阪堺モ501形(再)

はじめに(2015/6/27 初稿, 2015/7/1 写真追加)

継ぎ目処理中

長期間工作が中断していましたが、工作を再開しました。

阪堺501形を再び作成します。前回作成した501形と塗装が異なるだけなので当初工作記を書くつもりはなかったのですが、ネタ切れに陥っていますので書くことにしました。

外観と工作法において前回と異なる点は

  1. 塗装がクリームと黄緑のツートンカラーの復刻塗装である
  2. 切り抜きがレーザーカットになった
  3. ペーパールーフは、木造軸組工法に習って、小屋梁・母屋に相当する部材で補強した
  4. テールライト・パンタグラフ台にプラ棒を使った

などです。

現在は組み立てを終わり、サンディングシーラー・グレー塗料混合による中塗りと研磨・継ぎ目処理を行っている段階です。

切り抜き(2015/6/27 初稿, 2015/7/1 写真追加)

ペーパールーフの補強

切り抜きはレーザーカットを導入しました。補強材は檜角材や真鍮アングルなどを使っておらず、もっぱら厚紙(イコマ商会の合紙)を使っています。厚みは1mm以上ありますのでカッターナイフで切り出すのは大変ですが、レーザーカットによって楽に綺麗に切ることができました。またペーパールーフの筋彫りは均等に彫ってくれます。但し寸法精度についてはCAD図面印刷後にカッターナイフで切り抜く方法に比べて若干劣るようです。Hゴムは0.3mm幅をカットしようとしたのですが幅のばらつきが大きくて使用に耐えるものはできませんでした。カッターナイフによる方法でも根気と集中力が要りますので、切り出すことはあきらめ、烏口による塗装で表現することにしました。窓柱等おおむね0.5mm以上あるものは問題ないように感じました。

レーザーカットについては当サイト内のページも参考にしてください。

雨樋(2015/7/15)

雨樋の型紙による位置決め 雨樋をマスキングテープに沿って貼り付け

張り上げ屋根の雨樋は屋根カーブの途中に付いていますので位置決めに工夫が必要です。前作ではCADによって雨樋の貼り付け位置を予め罫書いていました。しかし今回はレーザーカットを使いましたので罫書くことができません。筋彫りによって小さくマーキングすることも考えられますが、屋根を曲げやすくするため裏から筋彫りしましたので表にマーキングすることができません。そこで位置決め用の型紙とマスキングテープによって位置決めします。型紙自体の位置決めは屋上機器取付穴を型紙にも開けておき、その位置を屋根と合わせることで行っています。型紙を屋根カーブに合わせて曲げておきます。型紙を仮止めした後、型紙の端に沿ってマスキングテープを貼ります。これが雨樋の外側になります。次に型紙を外し雨樋幅+αの隙間を空けて、マスキングテープを貼ります。ここまでできたら前作と同様の手順で雨樋を貼り付けます。

中塗り(2017/5/6)

中塗りはサンディングシーラーにグレー系塗料を混ぜたものを使いました。目止めがある程度終わったら、パンタグラフ台・角形テールライト・バンパーなどを取り付けました。最初からこれらのパーツを取り付けると研磨しにくくなります。塗色は上半分がクリームになります。クリームは隠ぺい力が弱く、中塗りのグレーを消す為に厚塗りしなければなりません。そこでここからは塗色のクリームを使って中塗りすることにしました。側面と屋根の継ぎ目が残っていましたので、中粘度瞬間接着剤を使って埋める予定です。溶剤系のパテでは経時変化で肉痩せするこが心配です。

クリーム塗装(2017/6/15 初稿, 2017/6/16 写真追加)

クリーム塗装

一色目となるクリームを塗装しました。中塗りの途中からクリームを使用しているので下地を隠ぺいするために厚塗りする必要はありませんでした。ただ余りに薄いと耐水ペーパーで磨いたキズが埋まらないので、2~3回なぞります。艶はよく出てくれました。

冷房装置(2017/6/21)

冷房装置

塗装の安定待ちを利用して、屋上にのせる冷房装置の中塗りをすすめています。下地処理として低粘度瞬間接着剤ツリロンを全体に含浸しています。写真はサンディングシーラーを中塗りして乾燥させているところです。保持するためのジグは竹串とクリップをエポキシ系接着剤で接着したものです。