作品集:フリーランス
実車を模型化することも工作の楽しみがありますが、フリーランスは工作に加え、その車輌が生まれた背景・使われ方、実車にない意匠を考えることも楽しみになります。意匠を考えるとき作りやすさを優先しすぎると面白くないものになると思います。かといって作れないものを設計しても工作ができませんのでバランスが必要となるでしょう。作るときに思案しなければならない箇所があるくらいがちょうど良いのではないでしょうか。車体幅や長さ・扉や窓の寸法など必然性があるものを無視してはリアリティが無くなります。実車の機能設計の理解も重要になりそうです。
デハ2・クハ2(1995年作製)
鉄道模型復帰第1号です。デハ1というのもあったかも知れませんが企画段階で没にした気が。旧型の地方私鉄の車輌です。着工から16日でできてしまいました。資料調査が要らないことや余剰パーツを使うこと仕上がりよりも輌数を目標に置いていたことから短期で完成できました。2輌作っていますがクハの方は妻が作りました。この頃からCAD活用・屋根先を自家成型しています。パンタグラフも台車も塗装していません。12年経っていますがひび割れなどは発生していません。エポキシで接着したことも長持ちの要因になっていると思います。
100系(1995年作製)
大手私鉄の亜幹線快速・普通用という設定です。Mc・T・M・Tcの4輌編成です。人に見せたとき○○に似てるねと言われたものをならべると、国鉄117系・京阪3000系・東京地下鉄を合わせたような感じですかね。前面を見ていると今では江ノ電にも似たのがありますね。
ヘッドライトはエポキシ玉です。前面は透明プラスチックの表裏に外張り内張りを付けて、工作中は窓になる部分をマスキングして作りました。側面を見ると凹凸がオーバースケールです。今だともっと薄い紙で作るでしょう。また平面になっていません。これを反省して以後側面分離ペーパールーフとしました。床下機器の色はグレーにさびが混ざった感じで選びました。お気に入りの色で今でも使っています。
記録を見ると幹線急行用に参急2200をリファインしたような車輌のスケッチがありました。
モハ26-400
作製中です。色は白を基調にしたおとなしいけれどもある意味アバンギャルドな配色にするつもりです。
2007/10/20 初稿