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窓セル

窓セルにはタミヤの透明プラスチック板0.2mm厚を使っています。以前は塩化ビニルを使っていましたが、透明度が悪い、難接着材料である、といった理由で材質をプラスチックに変えました。

扉の窓、戸袋窓、その他の窓とそれぞれ奥行きが異なりますので、これらの窓を一枚の窓セルで済ませるとセルと車体の間に隙間ができて実感的ではなくなります。そこで別々の窓セルを貼り付けて表現します。

窓セルが汚れると目立ちますので取り扱うときは指紋が付かないように手袋をして扱います。切り抜きには製図用のデバイダーで寸法をとりカッターナイフで切ります。

今回窓セルの切り抜きにカッターナイフではなく、いこま工房のレーザーカットを利用しました。プラスチックをレーザーカットしてみると切り代が大きい、出力が大きいと溶けたプラスチックの蒸気で不透明になる、表裏共に返りが出るといった好ましくない結果になりました。一方、切り抜いたときに材料がばらばらにならないよう一部筋彫りにした部分があるのですが、筋彫りの部分を手で折ると気持ちよいくらいにポキポキと折れてくれます。このことからプラスチックはレーザーカットで切るのではなくすべて筋彫りにして、後からそれを折り取ればよいということがわかりました。筋彫りの場合にはレーザー出力が弱いので蒸気で不透明になることはありません。

接着にはシンナーで溶いたゴム系接着剤を面相筆で車内側から窓付近に塗り、窓セルを貼り付けて圧着します。ただし窓付近は丈夫ではないのであまり強く圧着できず作業しにくいです。このことの解決方法が見つけられていません。

2010/5/15 初稿