目次へ

エポキシ樹脂の秤量

エポキシ樹脂は接着剤および注型剤を使用していますが、どちらにしても主剤および硬化剤を決められた割合で混合しなければなりません。混合の割合が違っていると硬化に時間が掛かったり硬化不良を起こしたりします。今回注型用のエポキシ樹脂の秤量に電子はかりを使用しました。

電子はかり クリスタルレジン

今まではキッチン用バネばかりを使っていましたがせいぜい数グラムを計るのには向いていません。電子はかりはこのような用途に使えそうです。

0.01g単位で計れる物でも最近は2000円台と安価になっているようです。安価なので確度が心配になりますが主剤と硬化剤の比があっていれば差し支えないので気にすることもないだろうと考えました。

注意点が2つあります。1つは0.01gで計れる物を使用することです。精度は0.1g単位でも十分なのですがエポキシを滴下しながら所定の重量に合わせる場合には、0.1g単位の物では1滴の重量が小さすぎて揺らぎとみなして勝手に風袋引きするようで0.0gから数値が変化してくれません。そのため0.01gの物を使用しました。もう1つは測定中時々どれかのボタンを押すことです。無操作で一定時間経つと測定中にもかかわらず切れてしまいます。そこで測定に差し支えがないバックライトのオンオフスイッチなどを時々押します。

測定の手順は次のようにしました。

  1. はかりに混合容器をのせる
  2. はかりの電源を入れる
  3. 0.00になったら主剤を滴下していく
  4. 既定の重量になったら滴下を終わる
  5. 硬化剤を滴下していく
  6. 既定の重量になったら滴下を終わる

電子はかりを導入することで正確に主剤・硬化剤の比を合わせることができるようになりました。

2011年11月19日初稿、2011年12月4日改訂