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用紙

用紙の連量と厚み
用紙名 連量(kg) 厚み(mm)
ホワイトエクセルケント 70 0.10
ホワイトエクセルケント 90 0.12
ホワイトエクセルケント 110 0.15
バロンケント 135 0.17
バロンケント 180 0.23
バロンケント 258 0.32

車体その他に使っている用紙はある程度強度があり表面が平滑であるケント紙を使用しています。厚みによってホワイトエクセルケントまたはバロンケントと呼ばれる用紙を使用しています。用紙の厚みは連量で表示されており、連量と厚みの関係は表のようになっています。

使用する紙の厚みは形式によって異なりますが、一例としてキハ41000では外張り0.12mm、上下窓の段差0.23mm、扉のくぼみは以上の2枚抜きで表現、扉外張りは0.1mm、窓枠は0.1mmで表現しています。

厚手の用紙を使うと基本がデフォルメされた表現となり、バランス上シル・ヘッダーに薄いものを使うわけには行かず、手すりや縦樋の径も太めになりがちで、全体を見たときにごてごてした印象の作品になりがちです。そのようなことをさけるために薄手の用紙を使っています。

薄手の用紙に強度を持たせるために、窓や扉をカッターナイフで切り抜いた後、切り口から低粘度瞬間接着剤を含浸しています。従来はけがいた後にエポキシを含浸していましたが手間が掛かるので方法を変更しました。貼り重ねにエポキシ系接着剤を使用することでさらに強度が増します。接着剤の厚みは0.05mmと見積もって設計しています。

薄手のものを使うことの問題点として、窓枠が車体色と異なる場合、塗装後に窓枠貼り付けとなるため、貼り付けるまで上げ下げ窓の窓柱上部が非常に薄い状態で、下塗りや塗装の乾燥時の応力によって変形してしまう恐れがあることです。これに対する解決方法はまだ考え出せていません。

用紙には塗工紙と非塗工紙があり、私が使っているケント紙は非塗工紙に分類されます。塗工紙は表面に塗工剤を塗り、紙に圧力を掛けて表面を平滑にしたものです。(参考:電子顕微鏡で見る紙の世界

非塗工紙は繊維間の隙間が多く、下地処理で隙間が埋まることでより強くなることを期待して使っているのです。しかしケント紙でサボ受け・角形テールライトなどの細かい部品を作ると切り出した状態では大変弱く、表面の荒れをなくすために研磨することもままなりません。現在、多くのペーパーキットがアートポストなどの塗工紙を使っています。今後は下地処理とのかねあいも考えながら塗工紙の導入を検討していきたいと思います。

2003年3月29日初稿、2009年10月26日改訂