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接着剤

以前はほとんどの箇所にエポキシ系接着剤を使っていましたが、最近は使用する接着剤の種類が増えてきたので、表にまとめてみました。また接着剤の分類については詳しいサイトがありますのでそちらを参考にしてください

反応/揮発 種類 特長 使用箇所
反応硬化 エポキシ系
  • 肉やせが殆どないため隙間があっても接着する
  • 硬化時間が何種類かあり、作業によって使い分けることができる
  • 比較的長持ちする
  • 外張りと内張の接着
  • 側面と妻面の接着
  • 硬化時間の長いものを使って紙に含浸して強化する
  • キャスト
  • パテ代わり隙間埋めに使用
瞬間接着剤
  • 初期強度が大きい
  • 衝撃に弱い
  • 白化する
  • 窓等紙の切り口の補強にさらさらタイプを使用
変性シリコン系弾性接着剤
(セメダインスーパーX)
  • 肉やせが殆どないため隙間があっても接着する
  • 初期強度が大きい
  • 硬化後も柔らかく衝撃に強い
  • 現在使用していません
揮発 木工ボンド
  • 早く乾燥する
  • 紙同士を貼り合わせてからの修正は効かない
  • 薄い紙はふやけてしまう
  • 肉やせあり
  • 面積が小さい紙同士の接着
ゴム系
  • 初期強度が大きい
  • 貼り合わせてから位置を微調整ができる
  • 肉やせあり
  • シル・ヘッダー・雨どいの接着
  • 窓ガラスの接着

エポキシ系接着剤は2液を体積比1:1で混合する必要がありますが、キャストに使用する場合など量が多いと目分量に頼るのが難しくなります。そこで料理用のはかりを使って重量をはかりながら混合しています。重量比はコニシボンド90分硬化型の表記によると主剤:硬化剤が11:9となっています。それぞれの製品によって重量比が異なりますので容器等の表記を確認する必要があります。また混合の際の台紙はガムテープの粘着材の付いていない面を使用する方法もありますが、私はシール類の裏紙を捨てずに取っておいて台紙にしています。硬化するときれいに取れますので繰り返し使えます。

ゴム系接着剤は、シンナーで薄めたものを塗料ビンに入れておき、塗布するときは筆を使います。このようにすることで糸を引かなくなります。また、シル・ヘッダーの接着では、両面に塗布すること、生乾き状態で接着することが必要になります。サーフェーサを厚塗りしていると接着剤がサーフェーサに吸われるため失敗しやすくなります。車体側に塗るときには予めマスキングをしておきます。

変性シリコン系弾性接着剤は、私の工作では特長を生かすところがありませんので現在使用していません。

2002年9月29日 初稿、2007年10月30日 改訂