車体を箱組みするときに側面と妻面が上下方向にずれることが良くあります。そこで木材の継ぎ手のようにすればずれなくなるのではないかと考え試してみました。その結果位置決めがしやすくずれることがなくなりました。写真では側面外張りを鍵型に加工していませんが、外張りも鍵型にしたほうが組みやすかったのではないかと思います。
側面と妻面の4面を組み合わせた状態ではぐらぐらと動きやすく不安定です。屋根をつけるときには側面と妻面の角度が90度を保つようにしなければなりません。そこで写真のように位置決め用のつめを設けました。反対側にもつめが付いていますので屋根は両方のつめに挟まれてぴったり位置が決まるはずです。この方法はキハ41000から採用しています。
従来は裾と肩に檜角材で補強をしていました。これに換えて厚紙による井桁板を使用するようになりました。井桁板と側面・正面は嵌め合いにしています。
その結果、楽に正確に組み立てられるようになりました。また、側面と正面は井桁板を通じてぴたりと位置が決まりますので上下位置ずれ防止で紹介した方法は不要になりました。
2003年5月29日 初稿、2007年10月5日 更新